月収50万円稼いでいるスタッフの空室清掃の1日のスケジュールを具体的に紹介します。

空室清掃で稼ぐためには1日のスケジュールを上手に組み立てる必要があります。

水回り3点などの入居者対応とは違って、空室清掃はお部屋の全てをキレイにしなくてはいけません。

物件の状況によって作業時間が大きくズレ込んでしまう可能性もあります。

今回は、空室清掃だけで月収50万円稼いでいるスタッフの1日スケジュールを具体的に紹介したいと思います。

空室清掃の1日のスケジュールを立てる前に調べておくこと

空室清掃の1日のスケジュールを立てる前に、調べておくと作業効率が上がる５つの事をお伝えします。

行き当たりばったりで計画を立てると時間ロスの原因になりますので作業の前日に下調べをしましょう。

空き駐車場の確認

作業現場に空き駐車場があるか？調べておきましょう。

事前に車を止めるスペースの確認が出来ていれば、コインパーキングを探す手間が省けますし駐車場代も省けます。

空室清掃は、退去した方が使っていた駐車場スペースが空いている可能性が高いです。

マンションの管理会社か元受けに聞いておくと良いです。

エレベーターの確認

空室清掃の道具一式はかなりの量で運ぶだけでも大変です。

階段の3階・4階の物件の場合は、お部屋に道具を運び入れるのに何往復もしないといけません。

荷下ろしに車を停車出来るスペースがあるか？道具を一時的に広げて置ける場所があるか？確認しておく必要があります。

大通りに面していて交通量が多い物件の時は、別の場所に車を止めてカートに道具を積んでで移動しなくてはいけません。

物件を内覧しておく

物件の雰囲気を事前に確認する事で作業イメージが出来るので効率よく作業の組み立てが出来ます。

物件の内覧は賃貸情報サイトなどで検索するとわかりますので見ておきましょう。

• レンジフード・キッチンの形式
• 浴室のエプロンや形状
• 床はフローリングか？フロアタイルか？
• 腰窓の数や建具の雰囲気

このようにお部屋の雰囲気を事前に調べておく事で、具体的な作業イメージが出来ます。

お部屋の内装も大切ですが、建物の外観を事前にチェックしておくと迷わずに現場に到着できます。

Googleマップで移動時間

自宅から現場までの移動時間を調べておきましょう。

スケジュールの中で移動時間は大きなポイントになりますのでしっかり確認しましょう。

Googleマップで検索する時の注意点は、検索した時の交通状況で到着時間が変わる点です。

交通量が少ない時間帯に検索すると15分で到着する場所でも、朝の通勤ピーク時間に検索すると50分かかると表示されたりします。

寝る前に検索した時間だけでスケジュールを立てるのではなく、実際動く時間の交通量をイメージしながら計画を立てましょう。

納期と作業内容の確認

空室清掃は、作業内容と納期を必ず確認しましょう。

スケジュールを立てる時は基本的に完了日が近い物件を優先するべきです。

次に、どのような作業内容なのか？確認しましょう。

1. いつまでの納期なのか？
2. どのような作業を求められているか？

この2つの要素を踏まえたうえでスケジュールを考える様にしましょう。

作業内容によっては、同じ間取りでも作業時間が2～3倍変わってきます。

自分の作業スピードや体力を考えて迷惑をかけない作業計画立てましょう。

空室清掃の1日の具体的なスケジュール例

空室清掃で月収50万円ぐらい稼いでいる人の1日のスケジュールを具体的にお伝えします。

まず、お仕事のボリュームが毎日同じになる事はありませんので、最も可能性の高いパターンだという事を理解して下さい。

以下の3パターンのワークスケジュールを繰り返していれば、福岡市で月収50万円は軽くオーバーします！

しかも、月に20日稼働で計算していますので休日もしっかりとれています。

ワンルームマンションを2軒回る

ワンルームの様な狭い空室清掃を2軒回るパターンです。

オプション清掃が無く一般的な清掃をこなすやり方ですが、案件数を多く抱えている会社なら可能です。

AM8:00　自宅を出発

AM8:30　現場に到着（作業開始）ワンルームの空室清掃

※作業内容については省略しますが、空室清掃なのでお部屋の全てを行います。（ワックスがけ込み）

PM12:30　お昼休憩　忙しい日は休憩なしで頑張ります！

PM13:00　2件目の現場に移動

PM13:30　現場に到着（作業開始）ワンルームの空室清掃

PM17:30 空室清掃完了

PM18:00 帰宅

ワンルームマンションで汚れが厳しい現場を1軒だけ

清掃ボリュームが多く1軒で高単価になるスケジュールです。

一般的な空室清掃でも充分キレイになるのですが、汚れが強烈な物件は、管理会社様からオプション清掃が追加されます。

このように追加作業が入る物件は作業時間が倍増しますが、1軒当たりの単価も跳ね上がります。

AM9:30 自宅を出発

AM10:00 ワンルームマンションの空室清掃作業開始

※作業内容は、一般清掃に上記の内容が追加されます

PM17:00　完了

PM17:30 帰宅

ファミリータイプの物件を1軒だけ

3LDK以上のファミリータイプの物件を1軒だけこなすパターンです。

ファミリータイプは郊外にあるので移動時間が長くなります。

AM11:00　自宅を出発（遠方で移動時間は1時間）

PM12:00　作業開始

PM18:00　完了　（遠方で移動時間は1時間）

PM19:00　帰宅

空室清掃のスケジュールを立てる時にネックになる事

空室清掃は完璧なスケジュール立てても、作業時間が伸びてしまうイレギュラーな事が起きます。

スケジュールを立てる時は、遅れの原因になりやすい事を想定して計画を立てる様にしましょう。

現場に入らないと作業時間は読めない

空室清掃は現場の汚れ具合で作業完了時間が早くも遅くもなります。

現場に入らないとわからない事なので作業時間はある程度余裕をもって組むようにしましょう。

交通量によって移動時間が読めない

朝の通勤ラッシュで大渋滞にはまると完了時間が大幅に遅れてしまいます。

渋滞しやすい時間帯の移動はなるべく避けてスムーズな移動を心がけましょう。

移動時間はお金が貰える時間ではありませんので、長すぎるとストレスになります。

リペア屋さんと作業が被ってしまう

清掃業者が現場被りしやすいのがリペア屋さんです。

リペア作業を待ちながら清掃作業をすると大幅に遅れてしまいます。

他の業者さんのスケジュールも確認できるなら事前にしましょう。

空室清掃のスケジュールが大幅に遅れてしまうトラブル

完璧なスケジュールを立てても、大幅に完了が遅れてしまうトラブルもあります。

注意すれば防げる事から、どうしようもないトラブルまでありますので紹介します。

忘れ物

空室清掃業者が絶対にやってはいけないのが「忘れ物」です。

取りに帰らないといけませんので往復分の時間をロスします。

忘れ物は思った以上に時間をロスしますので絶対に無いように気を付けましょう。

水が取れない

本当に稀ですが水が取れない（ホースをつなぐことが出来ない）現場があります。

通常は洗濯蛇口から水を取るのですが、接続できない形状や、水圧が低すぎる物件があります。

清掃でホース作業が出来ないと大幅に効率が下がるのでとんでもなく時間がかかります。

ブリーカーが落ちている

コチラも稀ですが、通電されていない物件は電気が来るまで待つしかありません。

連絡をして早ければ1時間以内に開通しますが遅い時は数時間待たされます。

他にも水の元栓に鍵がかけられているケースもあり、かなり作業が遅れます。

クロスやさんの作業が終わっていない

このパターンは発注ミスの可能性がありますので次の現場に行くしかありません。

作業が遅れるというよりも中止になるので発注者に気を付けてもらいましょう。

キーボックスが指定の場所に無い

作業の発注書には詳細や鍵の管理法が記載されています。

たまに記載内容が間違えている時があり現場に到着しているのに中に入れないトラブルが起きます。

管理会社に連絡をしてすぐにわかれば良いのですが作業日が祝日で連絡取れない時は困ります。

空室清掃のスケジュールを組むときのタブー

空室清掃は自分のタイミングで活動できるので作業時間は自由です。

朝から開始してお昼過ぎに終わっても良いですし、昼過ぎから開始して夕方まででも構いません。

しかし、早朝や深夜の作業は絶対に辞めましょう！

空室清掃は脚立を使いますし、周りのお宅に音が大きく聞こえます。

思っているより清掃時の音は響きますので作業をする時間帯は常識の範囲で設定しましょう。