空室清掃の作業時間と値段は何時間でいくらが妥当なの?
2022.12.13空室清掃の作業時間は作業内容と作業員の数によって変わります。
作業時間が延びれば料金もかさみますので依頼する前に「空室清掃」にかかる適正時間は覚えておきましょう。
空室清掃の作業時間が費用に影響する理由は、清掃業者が料金を算出する時に作業員1名でどれぐらい時間がかかるのか?を目安に料金設定するからです。
大して時間のかからない作業だと思って安く見積もりを出した後に、実はものすごく時間がかかる作業だと知っても見積金額は変更できません。
大赤字になってしまいますので依頼前におおよその目安を知っておく必要があります。
それでは空室清掃の作業時間について解説していきます。
空室清掃の作業時間と値段の関係
空室清掃は作業時間と料金は密接な関係になります。
空室清掃業者は値段設定をする時に●人工(●にんく)で作業を完了できるか?に利益を乗せて計算します。
空室清掃業者にボッタクられ無いように一般的な作業時間の知識は必要です。
時間で値段が変わる案件の場合は、一般的な職人さんの手の速さを知らないと作業代金だけがかさんでしまうので気を付けましょう。
職人さんに支払う人件費の相場は時給3000円です。
この金額より安い場合は相当安い=安すぎる可能性もあります。
空室清掃を依頼する時は、●人工で作業が完了するか?図れるようになるとボッタくられません。
1にんく(人工)とは?
「一人工」という言葉は業界用語なので知らない方のために説明します。
イチニンクとは、職人1人が1日働く労働力の単位です。
言葉の使い方的には馬力(バリキ)に似ているので、一馬力、二馬力をイメージするとわかりやすいですね。
似たような言葉で、人夫(にんぷ)、日雇い人夫という言葉もありますが、これとは意味が違います。
空室清掃の作業時間と間取りの関係
空室クリーニング業者は、間取りに応じて金額設定している会社が多いです。
間取りに対して「1人の職人が何時間かかる作業ボリュームなのか?」を知れば自然と適正価格も見えてきます。
空室清掃の間取り別(作業時間の目安)
次の作業時間はプロの清掃マンが空室クリーニングをした時にかかる一般的な時間の目安です。
技術や環境によって前後1時間のズレはありますが、大きくズレる事はありません。参考にしてください。
- 1R・1K ・・・・4時間
- 1LDK ・・・・5時間
- 2LDK ・・・・6時間
- 3LDK ・・・・7時間
- 4LDK ・・・・9時間
ワンルームで10時間ぐらいかかると書いてあるサイトもありますが、ワンルームで10時間かかる場合は、丁寧ではありません。
素人がゆっくり作業しているか、職人がサボっているか、人工代を多くとるために時間稼ぎをしているボッタくりの可能性があります。
空室清掃のオプション別(作業時間の目安)
空室クリーニングにかかる時間とは別に特別なオプションが追加された時は時間がかかります。
例えば、ワンルームの空室清掃で通常は4時間で終わる間取りでも、オプション次第で8時間かかる事もあります。
オプション作業にかかる時間は、ワンルーム(25㎡)を基準にして説明します。
- ヤニ 建具拭き上げ ・・・2時間ぐらい
- ワックス剥離 ・・・1時間ぐらい
- テープはがし ・・・30分(ボリュームによる)
- エアコン清掃 ・・・30分(お掃除機能は2時間)
このように追加作業が入れば作業時間も伸びます。
例えば、ワンルームの空室清掃、建具拭き上げ、エアコン清掃の作業依頼すると、清掃時間は6.5時間ぐらいかかります。
6.5時間×3000円ですから、職人さんに支払う人工だけで19500円ぐらいはかかりそうだな!という計算を覚えておくと依頼の時に便利です。
空室清掃の作業時間と仕上がりの関係
最後に、空室クリーニングの作業時間と仕上がりの関係について説明します。
空室クリーニングはお部屋の汚れ具合によって作業時間は変わります。
しかし、先程説明した一般的な作業時間から極端に作業時間が短くなることはありません。
お掃除の作業時間を短くするためには、作業工程を減らすしか方法が無いからです。
つまり、完了報告の時間があまりにも早すぎる場合は、お掃除の質に問題があるという事です。
- レンジフードのシロッコファンを分解清掃していない
- エアコンのカバーを外さず拭いただけ
- クローゼットの上の棚は脚立に上らずに手の届く範囲しか拭いていない
- お風呂のエプロンを外していない
このようにしなくてはいけない作業を省けば、当然早く終わります。
質が低い清掃会社は、1日何件も回る事を良いとして、件数をこなすことを教えますが、時間に追われるので作業は雑になります。
結果的にやり直し(手直し)ばかりになり、結果的に効率は悪くなります。
やっぱりお掃除は1つ1つ確実にキレイにすることが基本的な考え方です。
春の新生活シーズンは、空室クリーニング業者にとっては繁忙期です。
この時期は、喉から手が出るほど忙しくなりますので清掃作業も雑になりがちです。
キャパを超えた受注は、依頼者にとっても入居者様も嫌な思いをしますので余裕のある適正な時間設定が大切です。